ニュースで「がんの患者数が増えている」と聞くと、ふと思うことがあります。がんは、今の時代になって生まれた病気なのだろうか、と。 答えは「いいえ」です。3000年以上前の人の骨や、3500年ほど前のエジプトの医学書に、がんを思わせる痕跡が残っています。ただし、当時はもちろん、今のように「がん」と診断できたわけではありません。...
検査の前の晩、布団に入っても頭が冴えてしまう。結果のことを考え始めると止まらない。そんな夜は、がんの治療中にはめずらしくありません。 サイコオンコロジー(精神腫瘍学)は、そんな気持ちのつらさを「がん医療の一部」として一緒に考える分野です。深刻な状態になってからだけでなく、眠れない、不安が続く、なんとなく気持ちが沈むといった心のつらさも支援の対象になります。...
CTやMRI、PETなどの検査が近づくと、ふとした瞬間に結果のことを考えてしまう。検査の前日はなかなか眠れず、検査が終わっても、結果を聞くまでは落ち着かない。そんな経験はありませんか。 がん患者やがん経験者が、画像検査の前後に感じる不安には「スキャンザイエティ(scanxiety)」という名前があります。...
2007年1月9日、サンフランシスコで開かれたMacworld Conference & Expo。黒いタートルネックにジーンズ姿のスティーブ・ジョブズはステージに立ち、ひとつの新しい製品を発表しました。電話であり、音楽プレーヤーであり、インターネットにつながる端末でもある。それらをひとつにした製品を、Appleは「iPhone」と名づけました。...
医療用のハイパーサーミア(温熱療法)は、実際にがん治療として研究・臨床で使われている治療法です。日本でも診療ガイドラインが作られ、がんの種類や状況ごとに、単独または放射線治療・化学療法などとの併用について検討されています。...
診察は予定より押している。採血のあとは点滴が待っていて、そのあとに会計もある。気づけば、病院に着いてから何時間もたっていた。そんな日は、治療そのものより待つことで疲れてしまいますよね。 長い待ち時間は、自分では変えられません。でも、座りっぱなしにならない工夫や、気分転換できるものを用意しておくだけでも、過ごしやすくなることがあります。...
来月の治療日が決まった。カレンダーを開くと、すでに納期がいくつも並んでいる。休んだら仕事が減るかもしれない。次の依頼が来なくなるかもしれない。フリーランスなら、そんな心配が頭をよぎるのは自然なことです。...
副作用を伝えることには、生活を守る手がかりになる力があります。外来で抗がん剤治療を受ける人を対象にしたBaschらの試験(2017年、JAMA)では、症状を定期的に報告する仕組みを使った人たちで、生活の質(QOL)がよい状態に保たれやすく、救急受診や入院が少なく、治療を続けられた期間も長いという結果が出ました。...
抗がん剤治療を受けていると、吐き気やだるさ、手足のしびれなど、さまざまな副作用が現れることがあります。ところが、診察室では「特に変わりありません」と答えてしまうことも。「このくらいなら我慢できる」「副作用を伝えたら薬を減らされるかもしれない」と考えて、症状を伝えるのをためらう人もいるのではないでしょうか。...
がん治療中は、食欲の低下や体調の変化によって、体重や筋肉が減りやすくなることがあります。そんなとき、意識して摂りたい栄養素のひとつがタンパク質です。 研究では、高タンパクの栄養補助食品を取り入れることで、タンパク質の摂取量が増え、体重減少を抑える効果も示されています。...
今日は食欲がなくて、茶碗に半分も食べられない。そんな日でも、量を増やさずにタンパク質を摂取できるがあります。 飲み物にしたり、卵や豆腐、缶詰など少量でも食べやすいものを取り入れたり。手間をかけずにできる方法をいくつか紹介します。体調や気分に合わせて、気軽に試せそうなものからトライしてみてください。...
抗がん剤治療中は、食欲が落ちたり、味覚が変わったりして、いつものように食べられなくなることがあります。そんなとき、「体力を落とさないためにも、タンパク質をとった方がいい」と聞いたことがある人もいるかもしれません。 では、タンパク質をしっかりとることで、抗がん剤治療そのものも続けやすくなるのでしょうか。...
いいえ。食事やアルカリ水などで「体をアルカリ性にして、がんを生きられなくする」という方法に、がん治療としての根拠はありません。 ただ、この話は何もないところから生まれたわけではありません。がんと「酸性の環境」については実際に研究されていて、...
「最近、味がよく分からない」「何を食べても変な味がする」。そんなとき、亜鉛不足を思い浮かべる人もいるかもしれません。 実際、亜鉛不足は味覚障害の原因の一つです。ただ、抗がん剤治療中に味が変わったからといって、必ずしも亜鉛...
治療中、ご飯やパン、肉、魚などを食べたときに、「なんだかパサパサして飲み込みにくい」と感じることがあります。以前は普通に食べられていたものなのに、口の中でうまくまとまらなかったり、のどを通りにくく感じたりすることもあります。...
便がなかなか出なくて、お腹も張って苦しい。そんな日は「食物繊維をたくさん食べればいいのかな」と思うかもしれません。 便秘のときは、水分をとり、野菜や果物、豆類、きのこ、海藻など食物繊維を含む食品を取り入れるのが基本です。ただし、がん治療中の便秘は食事だけが原因とは限りません。...
お腹がゆるい日は、まず水分をとることが大切です。下痢が続くと、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。食べられそうなら、胃腸に負担の少ないものを一度にたくさん食べず、少量ずつとっていきます。 まず何を...
がん治療中、「何を食べればいいんだろう」と困ることがあります。でも実際には、いつも同じ食事が正解というわけではありません。 食欲がなくて量を食べられないときと、味が変わって食事がおいしく感じられないとき、口内炎が痛くて食...
「治療が一段落したら旅行に行きたい」「体調が落ち着いたら、久しぶりにどこかへ行きたい」。がん治療中、そんなことを考える人もいるのではないでしょうか。 実は日本で、がんを経験した人211人を対象に「なぜ旅行したいと思うのか...
治療が一段落したら、旅行に行きたい。仕事に戻りたい。以前のように運動したい。家族や友人と出かけたい。あるいは、とりあえず何もせずゆっくりしたい。 がんの治療中には、「治療が終わったら○○したい」と考えることがあります。では、実際に治療を経験した人たちは、その後の生活についてどんなことを望んでいるのでしょうか。...




















