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がんの、その先を生きた人たち

がんと向き合った人は、病気だけでなく、その先の時間をどう過ごしたのでしょうか。残された言葉や活動をたどりながら、治療の数字だけでは語れない人生にも目を向けるカテゴリーです。誰かの経験を、自分への「正解」としてではなく、一つの物語として読めます。

がんと診断された後、スティーブ・ジョブズが生きた8年間

2007年1月9日、サンフランシスコで開かれたMacworld Conference & Expo。黒いタートルネックにジーンズ姿のスティーブ・ジョブズはステージに立ち、ひとつの新しい製品を発表しました。電話であり、音楽プレーヤーであり、インターネットにつながる端末でもある。それらをひとつにした製品を、Appleは「iPhone」と名づけました。...

乳がんになったスーザン・ソンタグは、なぜ「病気に意味づけしすぎること」に反対したのか

「がんになったのは、ストレスが多かったからではないか」「感情をため込んでいたからではないか」「もっと前向きになれば、病気にも良いのではないか」。 がんになると、病気の原因を自分の性格や、それまでの生き方の中に探してしまうことがあります。周囲からそんな言葉をかけられることもあるかもしれません。「あのとき無理をしすぎたから?」...

がんの手術から13年。マティスが晩年に生み出した新しい表現

鮮やかな色の紙から、植物や人、星のような形をはさみで切り出していく――。アンリ・マティスの晩年を代表する「切り紙絵(cut-outs)」は、20世紀美術を代表する作品群のひとつです。その制作が大きく発展したのは、マティスが70代になり、大きな病気と手術を経験した後のことでした。...