がんの治療中や治療後、再発への不安が頭から離れなくなることがあります。検査が近づくと眠れなくなったり、体のちょっとした変化が気になって何度も調べたり。そんな不安に対して、認知行動療法(CBT)という心理療法が役立つことが、複数の研究で報告されています。...
「日本人の2人に1人が、一生のうちにがんになる」。 ニュースや病院のポスターなどで、こんな数字を見たことがある人は多いと思います。でも、ふと自分の職場や友人を思い浮かべて、「本当にそんなに多い?」と思ったことはないでしょうか。 30人の職場なら15人、10人の友人グループなら5人ががんになる―という話なら、もっと身近にがんの人がいてもよさそうです。...
日本では、がんは「生活習慣病」に含まれています。ただし、これは「生活習慣が悪かったから、がんになった」という意味ではありません。 2026年に発表された世界185か国・36種類のがんを対象とした解析では、2022年に新たに診断されたがんの約37.8%が、30の「変えられる要因」に関連すると推定されました。...
医療用のハイパーサーミア(温熱療法)は、実際にがん治療として研究・臨床で使われている治療法です。日本でも診療ガイドラインが作られ、がんの種類や状況ごとに、単独または放射線治療・化学療法などとの併用について検討されています。...
がん治療中は、食欲の低下や体調の変化によって、体重や筋肉が減りやすくなることがあります。そんなとき、意識して摂りたい栄養素のひとつがタンパク質です。 研究では、高タンパクの栄養補助食品を取り入れることで、タンパク質の摂取量が増え、体重減少を抑える効果も示されています。...
抗がん剤治療中は、食欲が落ちたり、味覚が変わったりして、いつものように食べられなくなることがあります。そんなとき、「体力を落とさないためにも、タンパク質をとった方がいい」と聞いたことがある人もいるかもしれません。 では、タンパク質をしっかりとることで、抗がん剤治療そのものも続けやすくなるのでしょうか。...
いいえ。食事やアルカリ水などで「体をアルカリ性にして、がんを生きられなくする」という方法に、がん治療としての根拠はありません。 ただ、この話は何もないところから生まれたわけではありません。がんと「酸性の環境」については実際に研究されていて、...
がん治療中に、ヨガや鍼灸、マッサージ、サプリメント、健康食品などを取り入れている人もいます。こうしたものは、標準治療と一緒に使っても大丈夫なのでしょうか。 結論からいうと、何を取り入れるかによってかなり違います。...
「イベルメクチンでがんが治る」「抗がん剤よりイベルメクチンの方がいい」といった情報を、SNSなどで見かけることがあります。結論からいうと、現時点で、イベルメクチンによって人のがんが治ることを示す信頼性の高い臨床的根拠はありません。...
がんについて検索していると、サプリメント、健康食品、健康機器、自由診療など、さまざまな商品やサービスの広告に出会います。中には数万円、数十万円、それ以上の費用がかかるものもあります。 もちろん、「高額だから怪しい」「自由診療だから信用できない」と決めつけることはできません。...
高用量ビタミンC療法は、がん治療への応用が実際に研究されており、人を対象とした臨床試験も行われています。ただし、現時点では「がんに効く」と一括りにできる段階ではありません。大規模な第III相試験で患者全体への明確な上乗せ効果が示されなかった例がある一方、一部のがん種や患者群では有望な結果も報告されています。...
点滴を終えて体は疲れているのに、その夜はなぜか目がさえる。「こんなに疲れたのに眠れないのはなぜ?」と思ったことはありませんか。 理由の一つとして考えられるのが、点滴前に使うステロイドです。例えば、パクリタキセルの点滴前には、薬への反応を防ぐためにデキサメタゾンを使うことがあります。...
がんの治療中、知りたいことは次々に出てきます。治療や副作用のことだけでなく、仕事や家事、お金のことまで。けれど、必要な情報を探すのは、思った以上に大変なことがあります。 日本のがんサバイバー350人を対象とした調査では、治療中のグループは積極的に情報を集めている一方で、情報探しの難しさも強く感じていました。...
SNSやブログ、動画で「この医療情報、本当?」と感じたとき、全部を自分自身で判断する必要はありません。まずは「発信者・根拠・表現・金銭的誘導」の4点をざっと確認して、その情報をどう扱うか考えてみましょう。...
「重曹+クエン酸水を健康のために毎日飲んでいる」という情報をSNSなどで見かけることがあります。少量を一度飲んだだけで、健康な人に重大な健康被害が起きるという根拠は確認できません。一方で、「少量なら毎日飲み続けても安全」...
SNSなどで、「重曹とビタミンCを摂るとがんが治る」「がんは酸性だから、重曹で体をアルカリ性にすればいい」といった情報を見かけることがあります。 結論からいうと、重曹(炭酸水素ナトリウム)とビタミンCを組み合わせることで、人のがんが治ると確認された信頼性の高い臨床的根拠はありません。...
「玄米と野菜を中心に食べれば、がんが治る」「肉や乳製品をやめれば、がんは小さくなる」。がんになると、こうした食事法を勧められることがあります。 玄米や野菜を食べること自体と、それらを「がんを治す方法」と考えることは別の話です。全粒穀物や野菜を含む食事には、がんの予防や健康との関係を調べた研究があります。...
SNSで流れてきたがんの情報。たくさん「いいね」がついていたり、何度もシェアされていたりすると、「これだけ広まっているなら本当なのかな」と思ってしまうことがあります。ところが、日本語のTwitter(現在のX)に投稿されたがん情報を調べた研究では、少し気になる結果が出ています。...
タイムラインに「〇〇でがんが治る」と出会い、驚きと不安でついシェアしそうになった経験はありませんか。誤情報が広がる背景には「人の心理」と「SNSの仕組み」が重なって作用しているためで、誤情報が広がる背景には「人の心理」と「SNSの仕組み」が重なっていて、「だまされる人が悪い」という単純な話ではありません。...
結論から言うと、はい。森林浴の後に、NK(ナチュラルキラー)細胞の活性などが上昇したことを示すヒト研究があります。 ただし、ここでいうのは「免疫機能の一部に変化が観察された」という意味です。「免疫力全体が上がる」「がんが縮小する」という意味ではありません。 では、森林浴について実際にどんなことが研究されているのでしょうか。...




















