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パサパサしたものが飲み込みにくいときの食事

パサパサしたものが飲み込みにくいときの食事

治療中、ご飯やパン、肉、魚などを食べたときに、「なんだかパサパサして飲み込みにくい」と感じることがあります。以前は普通に食べられていたものなのに、口の中でうまくまとまらなかったり、のどを通りにくく感じたりすることもあります。

そんなときは、食べ物そのものを変えなくても、水分を足す、やわらかくする、まとまりやすくすることで食べやすくなることがあります。いつもの料理を少し変えるところから試してみましょう。

なぜパサパサしたものが食べにくくなる?

がん治療中は、薬物療法や放射線治療などの影響で口内炎ができたり、口の中が乾燥したりすることがあります。唾液が少なくなると、パンや肉、焼き魚など水分の少ない食品を口の中でまとめにくくなり、飲み込みにくさにつながることがあります。

口やのど、食道に炎症や痛みがある場合にも、硬いものやパサつくものが食べにくくなることがあります。そのため、「食欲はあるのに、この料理だけ食べにくい」ということもあります。

パサパサするなら、水分を足してみる

一番取り入れやすいのは、料理に水分を加える方法です。ご飯ならおかゆや雑炊にする、パンならスープやシチューに浸す、肉や魚なら煮汁やソース、あんを加えるなど、いつもの料理を少し変えるだけでもパサつきを減らせます。

たとえば焼いた鶏肉が食べにくければ煮込み料理に、焼き魚がパサつくなら煮魚やあんかけに。卵も固ゆで卵より茶碗蒸しや卵とじのように、水分を含む料理の方が食べやすいことがあります。

やわらかくするだけでなく「まとまりやすく」

細かく刻めば飲み込みやすくなるとは限りません。肉や魚を細かくほぐしたり、ひき肉やそぼろにしたりすると、かえって口の中でバラバラになることがあります。

そんなときは、あんやソースなどを加えて、食べ物をまとまりやすくします。国立がん研究センター東病院の「CHEER!」でも、とろみをつけることで食材がばらつきにくくなり、まとまりやすくする工夫が紹介されています。

市販のとろみ調整剤を使わなくても、片栗粉を使ったあん、卵とじ、クリームソースなど、普段の料理でも水分とまとまりを加えることができます。

ご飯・パン・肉・魚は、こんなふうに変えられる

特別な療養食を用意するというより、普段食べているものを少し変えると考えると献立を作りやすくなります。

  • ご飯が食べにくい → おかゆ、雑炊、あんかけご飯、だしを多めにした丼もの
  • パンが食べにくい → スープやシチューに浸す、パン粥、フレンチトーストなど
  • 肉が食べにくい → 煮込み料理、あんかけ、ソースを添えたやわらかい肉料理
  • 魚が食べにくい → 煮魚、蒸し魚、あんかけ、汁気を残した料理
  • 卵が食べにくい → 茶碗蒸し、卵とじ、半熟の卵料理
  • 野菜が食べにくい → やわらかく煮る、スープやポタージュにする

「これは食べにくい」と感じた食品でも、調理方法を変えると食べられることがあります。逆に、同じ食品でも焼く・揚げるなど水分が少なくなる調理方法では食べにくく感じることがあります。

口内炎やのどの痛みがあるときは、刺激にも注意

パサつきだけでなく、口内炎やのどの痛みがある場合は、食べ物の硬さ以外にも気をつけたいことがあります。香辛料の強いもの、酸味の強いもの、熱すぎる料理などは、炎症がある部分に刺激を感じることがあります。

味付けを薄めにしたり、少し冷ましてから食べたりするなど、その日の口の状態に合わせて調整します。口の中が乾いている場合は、料理に汁気を加えるだけでなく、食事中にも飲み物を用意しておくと食べやすくなることがあります。

「パサパサする」だけではないときは

単に水分の少ないものが食べにくいのではなく、食事のたびにむせる、飲み込んだ後に声が変わる、食べ物がのどにつかえる感じがするなどの場合は、嚥下機能そのものに問題がないか確認した方がよいことがあります。

こうした場合は「水で流し込めば食べられる」と考えず、担当医や看護師などに症状を伝えます。すでに食事の形態やとろみについて指導を受けている場合は、その方法に合わせます。

今困っていることから探す

「パサパサして食べにくい」と感じる背景はさまざまです。もっと詳しい調理方法を知りたい、口内炎もある、実際のレシピを探したいなど、今困っていることに合わせて参考になるページを探せます。

食材をもっとやわらかくしたい

国立がん研究センター東病院 CHEER!「食材をやわらかくする工夫」
食材の選び方や切り方、加熱方法など、食べやすくするための調理の工夫が紹介されています。
食材をやわらかくする工夫を見る

あんかけやとろみを使ってみたい

国立がん研究センター東病院 CHEER!「とろみのつけ方」
片栗粉やとろみ調整剤などを使って、料理をまとまりやすくする方法を確認できます。
とろみのつけ方を見る

口内炎やのどの痛みもある

国立がん研究センター東病院 CHEER!「口内炎・食道炎」
口やのどが痛いときに食べやすい料理や、刺激を減らす調理方法などが紹介されています。
口内炎・食道炎の食事の工夫を見る

口の中が乾いて食べにくい

国立がん研究センター がん情報サービス「口内炎・口内の乾燥」
治療による口の乾燥や口内炎について、症状への対処や食事の工夫を確認できます。
口内炎・口内の乾燥について見る

今日作れそうなレシピを探したい

国立がん研究センター東病院「CHEER!」
治療中の症状や料理の種類、材料などからレシピを探せます。「説明より、実際に何を作るか知りたい」というときにも便利です。
CHEER!でレシピを探す

キャンエビのまとめ

  • パン、肉、魚などがパサパサして食べにくいときは、水分を足す、やわらかくする、まとまりやすくする方法がある。
  • ご飯はおかゆや雑炊、肉や魚は煮込みやあんかけなど、普段の料理の調理方法を変えるだけでも食べやすくなることがある。
  • 細かく刻んだだけでは、かえって口の中でバラバラになることもある。あんやソースを組み合わせる方法もある。
  • 口内炎やのどの痛みがある場合は、硬さだけでなく温度や刺激にも気をつける。
  • 頻繁にむせる、声が変わる、食べ物がつかえるなどの場合は、単なるパサつきとは分けて考える。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「口内炎・口内の乾燥」
  2. 国立がん研究センター東病院 CHEER!「口内炎・食道炎」
  3. 国立がん研究センター東病院 CHEER!「食材をやわらかくする工夫」
  4. 国立がん研究センター東病院 CHEER!「とろみのつけ方」
  5. 国立がん研究センター中央病院「食欲不振・食事のときの喉の痛みへの対処法」
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