抗がん剤には、最初から回数や期間が決まっていて、予定どおりに治療を終えるものがあります。また、効果が見られている途中でも、副作用や体調を踏まえて一時的に休んだり、薬の量や組み合わせを調整したりすることがあります。こうした変更は、必ずしも治療の失敗を意味しません。...
はい。多くのがん患者さんは、治療や体調に合わせて短時間で負荷の低い運動(散歩や軽い筋トレ、ストレッチ、バランス訓練など)を段階的に始めることが可能で、がん関連疲労の軽減や体力・筋力の維持、睡眠や気分の改善といった利益が期待できます。...
転移があっても、手術が検討されることはあります。ただし、転移したがんでは、画像で確認できる病変以外にも小さながん細胞が存在する可能性があります。そのため、手術で一部の病変を取り除くより、全身に作用する薬物療法を中心に治療するほうが適している場合があります。...
がんになったからといって、砂糖を完全にやめる必要はありません。砂糖を断つことで、がんが縮小したり消失したりすると示した確かな臨床的根拠もありません。 一方で、甘い飲料や菓子を量に関係なく取ってよいという意味でもありません。...
米国や英国などの公的機関や診療ガイドラインは、科学的根拠が確立していない代替療法を、がんの標準治療の代わりに用いることを推奨していません。 一方、標準治療と併用する補完療法や伝統医療が、症状や副作用の軽減、生活の質の向上を目的として、医療機関で提供されることはあります。...
がんの治療中は、吐き気や口内炎、味やにおいの変化、疲れなどによって、食べることが難しい日があります。 そのような日は、いつもの量や栄養バランスにこだわりすぎなくても大丈夫です。食べられそうな時間に、食べられそうなものを少量ずつ試す方法があります。...
治療が始まると、病院へ支払う医療費のほかにも、通院の交通費、ウィッグや帽子、食事や日用品などの出費が増えることがあります。 この記事では、こうした治療に伴って暮らしの中で増える費用を「治療周辺費」と呼びます。 必要なものや金額は人によって異なります。最初から全部そろえず、...
いいえ、標準治療は『平均的・最低限』を意味するものではなく、現時点で得られている科学的根拠に基づき、多くの患者に推奨される治療を指します。 これは個々の病期や遺伝子変異、年齢・合併症・患者の希望に応じて選択や調整が行われる出発点であり、常に固定された唯一の選択肢ではありません。...
基礎研究や一部の観察データでは、治療ががんの進行や転移に関係する生物学的変化を引き起こす可能性が示唆されています。しかし、標準的な抗がん剤治療が、人で一貫してがんの進行や死亡を増やすと示す確かな臨床的証拠は、現時点ではありません。 この記事では、よく混同される概念を整理し、...
腫瘍マーカーが基準値内でも『がんはもうない』とは言えません。 いいえ。腫瘍マーカーが検査の基準値内でも、『がんが完全にない(消失した)』とは断定できません。 治療前に高値で治療後に基準値まで低下し維持されている場合は、治療が効いていることを示す有益な情報の...
検索が止まらないときへ。まずお伝えしたいのは、検索は不安をやわらげる手がかりを探す自然な反応ですから、自分を責める必要はありません。 ここでは、検索がかえって不安を強める仕組みを短く説明し、すぐ試せる気分転換方法、検索を減らせないときの現実的な工夫、...
いいえ、誤りです 米国でも抗がん剤を使った化学療法は、現在も多くのがんや治療場面で行われています。米国国立がん研究所(NCI)の患者向け情報や、がん種別の診療ガイドライン、FDAの承認情報からも確認できます。 ただし、化学療法を受ける患者の割合や治療上の位置づけは、...
ステージ(病期)は、がんが体の中でどこまで広がっているかを整理するための指標です。数字だけであなたのすべてが決まるわけではありません。 この記事では、よく使われるTNMという仕組みの意味、数字の読み方で注意する点、検査途中で変わることがある点をやさしく説明します。...
腫瘍マーカーの継続的な低下は、治療が効いている可能性を示す有益な補助情報です。しかし、マーカーだけで画像上の腫瘍縮小や完治を証明することはできません。 この見解は、米国国立がん研究所(NCI)や臨床試験で用いられる画像基準(RECIST/iRECIST)など、...
死亡者数は増加、年齢調整死亡率は減少 結論を先に言いますと、「はい/いいえ」の両方が正しい形になります。年間の死亡者実数は近年の一定期間で増加する年次が見られる一方、年齢構成の影響を除いた年齢調整死亡率や多くのがんでの生存率は改善しています。...
検査結果を細かく記録したり、表やグラフを作ったりする必要はありません。病院から受け取った検査結果や説明資料を、一つのファイルにまとめておくだけでも十分です。 あとから必要な書類を見つけられるように、受け取った順や日付順に入れておくと見返しやすくなります。...
自営業・フリーランスが加入する市区町村の国民健康保険には、会社員の健康保険にある傷病手当金が原則としてありません。そのため、治療費の負担と、仕事を減らしたことによる収入の減少を分けて考える必要があります。 医療費には高額療養費制度、保険料の支払いが難しい場合...
がん保険や医療保険に加入している場合、契約内容によって、診断、手術、入院、通院、薬物療法などが給付の対象になることがあります。 保険証券が見つからなくても、契約している保険会社が分かれば、本人確認のうえで契約内容を確認できる場合があります。...
会社員など、勤務先の健康保険に加入している本人が、がん治療などのために働けず、給与を十分に受け取れない場合は、傷病手当金を受け取れることがあります。 傷病手当金は治療費を補助する制度ではなく、仕事を休んでいる期間の生活を支える制度です。...
採血、結果待ち、診察、点滴と続く日は、朝から夕方までかかることもあります。病院にいるだけでも意外と疲れるので、待ち時間まで有効に使おうとしなくて大丈夫です。 前日に持ち物をまとめておく、待っている間は好きなことをして過ごす、帰宅後の食事を簡単にする。...




















