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がん治療で医療費以外にかかるお金―交通費・ウィッグ・食事・日用品

がん治療で医療費以外にかかるお金―交通費・ウィッグ・食事・日用品

治療が始まると、病院へ支払う医療費のほかにも、通院の交通費、ウィッグや帽子、食事や日用品などの出費が増えることがあります。

この記事では、こうした治療に伴って暮らしの中で増える費用を「治療周辺費」と呼びます。

必要なものや金額は人によって異なります。最初から全部そろえず、必要になったものから記録すると、自分の家計への影響が見えやすくなります。

医療費以外に、どんなお金がかかる?

通院や入院に伴う費用

  • 電車・バス・タクシーなどの交通費
  • ガソリン代、駐車料金
  • 入院中の食事代や差額ベッド代
  • 診断書などの文書料
  • 院内で購入する飲み物や軽食
  • 入院着・タオルなどのレンタル料
  • 家族の交通費や宿泊費

治療開始前後に購入するもの

  • ウィッグ、帽子
  • 治療中に使いやすい下着や服
  • 保湿剤や口腔ケア用品
  • 体温計など、病院から準備を案内されたもの
  • 入院や通院に使うバッグ・小物

体調によって増える生活費

  • 総菜、冷凍食品、宅配弁当
  • ネットスーパーの配送料
  • タクシー
  • 家事代行
  • 冷暖房費
  • 子どもの預かりやペットの世話

仕事や収入への影響

  • 欠勤や時短勤務による収入減
  • 休職中の社会保険料
  • 家族が付き添うために休んだ場合の収入減

必要になったものから、少しずつそろえます

必要なものの優先順位は、治療内容や生活によって変わります。ウィッグがすぐ必要な人もいれば、帽子だけで過ごす人もいます。宅配やタクシーも、体調が悪くなったときだけ必要になることがあります。

次の3つに分けると、一度に買いすぎるのを防ぎやすくなります。

  • 今必要:次の通院や入院までに使うもの
  • 必要になるかもしれない:治療や体調の変化を見てから選ぶもの
  • 今は買わない:必要性や使い方がまだ分からないもの

高額なウィッグや治療用品は、助成制度の条件、返品・交換、レンタルの有無を確認してから購入します。

食事や家事にお金をかけてもよい日があります

治療中は、買い物や調理が難しい日に、総菜、冷凍食品、宅配弁当、ネットスーパーなどを利用することがあります。普段より食費や配送料が増えても、体力を残すために必要な出費になることがあります。

毎日利用すると決めなくても、「治療当日と翌日は調理しない」など、使う場面をあらかじめ決めておく方法があります。家族に頼めることがあれば、買い物や食事の準備を分担することもできます。

まずは、増えた出費を大まかに記録します

治療に伴って増えた出費を把握するだけなら、細かな家計簿を作る必要はありません。

  • レシートや領収書を一つの封筒へ入れる
  • スマートフォンで撮影する
  • 「交通」「身の回り品」「食事」「家事・配送」などに分ける
  • 月末に大まかな合計だけ確認する

写真保存は、家計の振り返りや助成制度を調べる際の手がかりになります。

医療費控除の対象になる費用は分けて考えます

家計上はすべて「治療に伴って増えた費用」でも、すべてが医療費控除の対象になるわけではありません。

医療費控除では、電車・バスなどの通常必要な通院交通費は対象になり得ます。一方、自家用車のガソリン代や駐車料金は対象外です。タクシー代も、公共交通機関を利用できない場合などを除き、原則として対象になりません。

ウィッグ、通常の食事、総菜、宅配料金、一般的な日用品なども、家計の記録には残せますが、一般には医療費控除とは別に考えます。

電車やバスは領収書が出ないこともあるため、通院日、利用区間、交通手段、運賃を記録しておきます。

スマートフォンの写真は家計管理には便利ですが、医療費控除や助成の申請では領収書の原本などが必要になることがあります。申請先の案内を確認し、必要な書類は捨てずに保管してください。

キャンエビのまとめ

  • 治療が始まると、医療費のほかにも、交通費、ウィッグや衣類、食事、日用品、家事や配送サービスなどの出費が増えることがあります。
  • 必要なものは人や時期によって異なります。「今必要」「必要になったら検討」「今は買わない」に分けると、一度にそろえすぎるのを防げます。
  • 総菜、宅配、タクシーなどは、買い物や調理、移動の負担を減らし、体力を残すために必要な出費になることがあります。
  • 家計を把握するための費用は広く記録し、その中から医療費控除や助成制度の対象になるものを後で分けて確認します。
  • 領収書は一か所に保管し、電車やバスなど領収書がない交通費は、通院日・区間・運賃を記録しておきましょう。
  • 医療費控除では、公共交通機関による通院費は対象になり得ますが、自家用車のガソリン代や駐車料金、通常利用できる公共交通機関に代えて使ったタクシー代などは原則として対象外です。

医療費控除や自治体助成は条件が個別で異なります。利用可否や必要書類は税務署・市区町村窓口、通院先の相談窓口で確認してください。

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