医師から「余命は○か月くらいです」「○年程度かもしれません」と言われたら、その数字が頭から離れなくなるかもしれません。 「3か月と言われたら、本当に3か月後までしか生きられないの?」「予想より長く生きる人がいるのはなぜ?」 結論からいうと、医師から伝えられる「余命」は、人生の期限を示すものではありません。...
がんの生存率を調べていて、「最新のデータ」と書いてあるのに、よく見ると対象になっている患者さんが10年近く前に診断された人たちだった。「古いデータしかないじゃん……。これを今の自分に当てはめていいの?」と思うかもしれません。 結論からいうと、過去の生存率は大切な統計ですが、...
「肉はがんの餌になる」「がんになったら肉をやめた方がいい」と聞くことがあります。 しかし、肉を食べることで、すでにあるがんが直接大きくなったり、進行したりすると証明されているわけではありません。 赤肉や加工肉についてよく知られているのは、長期間にわたって多く食べることと、主に大腸がんの「発症リスク」との関係です。...
「食べなければ、がん細胞に栄養が届かなくなって死ぬ」。そんな話を聞くと、治療のために食事を減らした方がいいのかと気になるかもしれません。結論はNoです。断食によって、がん細胞だけが死ぬとは証明されていません。 がん治療中に、治療効果を期待して自己判断で断食することは勧められません。...
治療後の結腸がん患者を対象とした試験で、専門家の支援を受けて運動したグループの約8年後の生存率は90.3%、比較グループは83.2%でした。「死亡リスク37%低下」の正しい読み方と、研究結果を当てはめられる範囲を解説します。...
診断数が増えても、新しいがんが増えたとは限りませんがん検診を行うと、それまで見つかっていなかったがんが発見されるため、がんと診断される人が一時的に増えることがあります。また、将来症状を起こさなかった可能性のあるがんまで見つかる「過剰診断」も、診断数が増える理由の一つです。...
高齢者は抗がん剤を受けない方が長生きできるのか? — 年齢だけで決めてはいけない理由 年齢だけを理由に、抗がん剤を受けないほうが長生きできるとは言えません。治療によって生存期間の延長や症状の改善が期待できる人がいる一方、副作用や生活への負担が大きくなる人もいます。...
一部を切り取った誤解です。抗がん剤はすべてのがんを必ず治すものではありませんが、がんの種類や進行度、治療の目的によっては、治癒、再発予防、進行抑制、生存期間の延長、症状の緩和などを目的に使われます。 したがって、「治癒できない場合がある」という事実だけから、...
現時点で、コロナワクチンががんの発症や再発、進行を引き起こすことを示す確かな証拠はありません。 接種後にがんが見つかった人がいることや、接種した人に一部のがんが多く診断されたという観察研究があることは事実です。しかし、「接種した後に見つかったこと」と「接種が原因で発生したこと」は同じではありません。...
いいえ。糖質を完全にやめるだけでがんを縮小・消失させられるという主張は、現在の科学的根拠では支持されていません。 ワールブルグ効果やFDG‑PETの像が『がん=糖で育つ』という誤解を生みやすい一方で、がんの代謝は多様です。体は食事からの糖を減らしても糖新生などで血糖を一定程度保つため、...
日本でがんと診断される人が増えた主な原因を、食品添加物や農薬だとする十分な根拠はありません。がんの件数が増えている背景には、人口の高齢化が大きく影響しています。 国立がん研究センターも、罹患数・死亡数の増加の主な理由を高齢化と説明しています。年齢調整罹患率は、近年ではおおむね横ばいです。...
がんになったからといって、砂糖を完全にやめる必要はありません。砂糖を断つことで、がんが縮小したり消失したりすると示した確かな臨床的根拠もありません。 一方で、甘い飲料や菓子を量に関係なく取ってよいという意味でもありません。...
米国や英国などの公的機関や診療ガイドラインは、科学的根拠が確立していない代替療法を、がんの標準治療の代わりに用いることを推奨していません。 一方、標準治療と併用する補完療法や伝統医療が、症状や副作用の軽減、生活の質の向上を目的として、医療機関で提供されることはあります。...
基礎研究や一部の観察データでは、治療ががんの進行や転移に関係する生物学的変化を引き起こす可能性が示唆されています。しかし、標準的な抗がん剤治療が、人で一貫してがんの進行や死亡を増やすと示す確かな臨床的証拠は、現時点ではありません。 この記事では、よく混同される概念を整理し、...
いいえ、誤りです 米国でも抗がん剤を使った化学療法は、現在も多くのがんや治療場面で行われています。米国国立がん研究所(NCI)の患者向け情報や、がん種別の診療ガイドライン、FDAの承認情報からも確認できます。 ただし、化学療法を受ける患者の割合や治療上の位置づけは、...
死亡者数は増加、年齢調整死亡率は減少 結論を先に言いますと、「はい/いいえ」の両方が正しい形になります。年間の死亡者実数は近年の一定期間で増加する年次が見られる一方、年齢構成の影響を除いた年齢調整死亡率や多くのがんでの生存率は改善しています。...
「自然療法だけで治した」「抗がん剤を受けない方が長生きできる」。SNSや動画で、こうした体験談や主張を目にすることがあります。治療の副作用が心配なときや、標準治療だけでは不安を感じているときには、魅力的に聞こえるかもしれません。 では、実際の患者データではどうだったのでしょうか。...
がん治療中に運動を始めても、疲れや副作用、通院などで、思うように続けられない時期があります。「半年を過ぎるとやめる人が増える」という記事やSNSを見たりして、自分もそうなるのかな?と気になる人もいるでしょう。 研究には、運動量が時間とともに減ったという報告があります。...


















