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手術・薬物療法・放射線治療で生活はどう変わる?

手術・薬物療法・放射線治療で生活はどう変わる?

がんの治療が始まると聞いたとき、「仕事は続けられる?」「家事はできる?」「毎日病院へ行くの?」など、治療そのものと同じくらい、その後の生活が気になることがあります。

手術、薬物療法、放射線治療では、生活への影響の出方が少しずつ違います。もちろん同じ治療でもがんの種類や治療内容によって差がありますが、大まかな違いを知っておくと、これからの生活をイメージしやすくなります。

手術は「いったん生活が大きく変わって、少しずつ戻っていく」

手術では入院が必要になることが多く、その間はいったん普段の仕事や家事から離れることになります。手術後はベッドから起き上がったり歩いたりするところから始まり、食事、トイレ、入浴など、できることが少しずつ増えていきます。

退院したらすぐに治療前と同じ生活に戻れるとは限りません。傷の痛みや体力の低下が残ることもあり、仕事や家事、運動なども回復に合わせて戻していくことになります。

ただし、その期間は手術によってかなり違います。比較的小さな手術と、臓器を大きく切除する手術では、入院期間も退院後の生活への影響も同じではありません。また、胃や大腸などの手術では食事や排便、乳房や婦人科領域などの手術では腕や体の動かし方など、手術した場所によって生活への影響も変わります。

つまり手術は、「手術を境に生活が一度大きく変わり、回復とともに戻していく」という形になりやすい治療です。

薬物療法は「治療と普段の生活が並行する」ことが多い

抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法は、現在では通院で受けることも多くなっています。治療を受けながら自宅で暮らし、仕事や家事を続ける人もいます。

一方で、普段の生活を続けられるからといって、毎日同じように動けるとは限りません。だるさや吐き気、食欲低下、しびれなどが出ることもあれば、血球の減少など、自分では気づきにくい変化が起こることもあります。

また、「点滴を受けた翌日が一番つらい」と決まっているわけでもありません。使う薬によって、投与直後に症状が出やすいものもあれば、数日たってから体調が変化するもの、長く続けるうちに症状が積み重なるものもあります。

そのため薬物療法では、「治療の日」と「普通の生活」が分かれるというより、治療を生活の中に組み込みながら過ごしていくことが多くなります。

放射線治療は「通院そのもの」が生活の一部になることがある

放射線治療は、治療する部位や方法によって1回で終わるものから数週間続くものまであります。一般的な外部照射では、平日に繰り返し病院へ通う治療スケジュールになることもあります。

1回の照射そのものは比較的短時間でも、実際の生活では病院までの移動や受付、着替え、待ち時間などもあります。そのため仕事を続けながら治療する場合には、「治療時間」だけではなく通院全体をどう生活に組み込むかが問題になることがあります。

治療が続くにつれて疲労を感じる人もいます。また、皮膚、口やのど、消化管など、照射する場所によって出やすい副作用も違います。

放射線治療は、手術のように一度大きく生活が切り替わるというより、「一定期間、通院と治療が毎日の生活に加わる」という形になることがあります。

仕事は続けられる?

これは治療法だけでは決まりません。
手術では入院や回復のためにまとまった休みが必要になることがあります。一方、外来で行う薬物療法や放射線治療では、仕事を続けながら治療を受ける人もいます。

ただ、デスクワークなのか体を使う仕事なのか、在宅勤務ができるのか、通院先までどのくらい時間がかかるのかによっても事情は変わります。同じ治療を受けていても、生活への影響は人によってかなり違います。
「がん治療=仕事を長期間休まなければならない」とも、「通院治療=これまで通り働ける」とも限りません。

家事や外出、運動はどうなる?

ここも治療法によって一律には決まりません。
手術後は回復に合わせて活動量を戻していきます。薬物療法中は体調の変化に合わせて普段の生活を調整することがあり、放射線治療では通院による時間的な負担や、治療中に出てくる疲労などが日常生活に影響することがあります。

一方で、「治療中だからできるだけ動かない方がいい」とも限りません。手術後には早い段階から体を起こして歩くことが勧められることがあり、薬物療法や放射線治療中でも、状態に応じて身体活動を続けることがあります。

治療を受けながらどこまで普段の生活を続けられるかは、「手術だから」「抗がん剤だから」と治療名だけで考えるより、実際の治療内容とそのときの体調によって変わってきます。

同じ「がん治療」でも、生活の変化の度合いはかなり違う

手術では、入院と手術を境に生活が大きく変わり、その後少しずつ元の生活へ戻していくことが多くなります。薬物療法では、通院治療と日常生活を並行しながら、体調の変化と付き合っていく期間が続くことがあります。放射線治療では、一定期間の通院を普段の生活に組み込むことが大きな変化になる場合があります。

そして実際には、手術のあとに薬物療法、あるいは薬物療法と放射線治療など、複数の治療を組み合わせることも珍しくありません。

治療法を聞いたときには「どんな副作用がありますか?」だけでなく、「入院はどのくらい?」「通院は週に何回?」「治療後の生活にはどんな影響がありそう?」というところまで分かると、その後の暮らしをかなり想像しやすくなります。

キャンエビのまとめ

  • 手術:入院や手術で生活がいったん大きく変わり、回復とともに少しずつ戻していくことが多い。
  • 薬物療法:通院治療と普段の生活を並行しながら、体調の変化に合わせて過ごすことが多い。
  • 放射線治療:一定期間、繰り返す通院を普段の生活に組み込むことがある。
  • 同じ治療でも、がんの種類、治療内容、副作用、仕事や家庭の状況によって生活への影響は大きく変わる。

参考文献

  1. 治療と仕事の両立について|厚生労働省(公的資料)
  2. がんと仕事:働き方を考える|国立がん研究センター がん情報サービス(GANJOHO)(公的な患者向け情報)
  3. 入院前や退院後の準備(国立がん研究センター中央病院)(医療機関の患者向け案内)
  4. 通院治療センター(国立がん研究センター東病院) — 外来化学療法の支援(医療機関の患者向け案内)
  5. 放射線治療の実際(国立がん研究センター がん情報サービス)(公的な患者向け情報)
  6. 放射線治療に関する実施推進・安全性に関する報告書(JASTRO関連資料/厚労省資料)(公的資料)

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