ホーム / 治療を知る / 薬物療法・抗がん剤 / 初めての抗がん剤―当日はどんな流れ?

初めての抗がん剤―当日はどんな流れ?

初めての抗がん剤――当日はどんな流れ?

初めての抗がん剤の日。「病院に着いたら、いきなり点滴?」「全部でどのくらいかかる?」「点滴中は何をしていればいい?」と、治療そのものだけでなく、一日の流れが分からないことも不安のひとつです。

外来で抗がん剤治療を受ける場合、一般的には検査や診察をして、その日の治療が可能か確認してから点滴へ進みます。ただし、順番や必要な検査、点滴にかかる時間は病院や治療内容によってさまざまです。

ここでは、初めて外来で点滴による抗がん剤治療を受ける日の流れを、一緒に病院を一周するようなイメージで見ていきましょう。

まずは受付。そこから検査へ

病院に着いたら、まず受付。そこから採血などの検査、診察、点滴室へと進んでいくのが一般的ですが、順番は病院によって異なります。

治療前の採血では、白血球や好中球、血小板などの血球の状態や、肝機能、腎機能などを確認します。その日の体の状態を確認し、安全に治療できるか判断するための大切な材料です。

使う薬によっては、採尿を行うこともあります。たとえばベバシズマブなど、治療中に蛋白尿が問題になることがある薬では、尿蛋白を確認することがあります。ほかにも治療内容や体の状態によって、必要な検査が追加されることがあります。

採血が終わっても、すぐに診察とはならない

「採血は終わったのに、なかなか呼ばれない……」

抗がん剤治療の日には、そんな待ち時間が発生することがあります。採血した血液は検査され、その結果を確認してから診察へ進むことが多いためです。

病院によって流れは異なりますが、この「検査結果待ち」が意外と長くなることもあります。何も起きていないように見えても、治療に進めるか判断するための準備が進んでいる時間です。

検査結果が出たら、主治医の診察へ

検査結果がそろったら、主治医の診察を受けます。ここでは採血などの結果だけでなく、体調や前回の治療後に起きた副作用、食事がとれているか、発熱がなかったかなども確認し、その日の抗がん剤治療を行えるか判断します。

初回の場合はまだ「前回の副作用」はありませんが、現在の体調や持病、服用している薬などを改めて確認したり、これから行う治療について説明を受けたりすることがあります。

検査値や体調によっては、予定どおり治療を行わず、薬の量を調整したり、延期したりすることもあります。「今日は抗がん剤の日だから必ず点滴する」のではなく、診察でその日の状態を確認してから治療へ進むというのがポイントです。

診察で治療実施が決まったら、抗がん剤の準備へ進みます。施設によっては、この段階から薬剤の調製を始めるため、ここでも少し待ち時間が生じることがあります。

いよいよ点滴室へ

治療が決まったら点滴室へ。病院によっては「外来化学療法室」「外来治療センター」など、さまざまな名前が付いています。いわゆる「ケモ室」です。

点滴を始める前には、名前や薬の確認、当日の体調の確認などが行われます。血圧や体温、体重などを確認することもあります。

そして、いきなり抗がん剤が始まるとは限りません。治療内容によっては、吐き気を予防する薬やアレルギー反応を抑える薬、ステロイドなどの「前投薬」を先に点滴・投与します。

特に初回は、治療についての説明や確認が多かったり、薬によっては投与中の反応を慎重に観察したりするため、2回目以降より時間がかかることがあります。ただし、すべての抗がん剤で「初回だからゆっくり点滴する」わけではありません。

点滴中は、何をしていればいい?

点滴が始まったら、基本的には座ったり横になったりして過ごします。本を読む、スマホを見る、音楽を聴く、少し眠るなど、過ごし方は人それぞれ。飲食できるかどうかは病院によって違うので、確認しておくと安心です。

トイレに行きたくなった場合も、点滴中だからずっと動けないとは限りません。点滴スタンドを押して移動できますが、ラインや機器の扱いがあるため、席を離れる前に看護師へ一声かけましょう。

点滴ポンプが突然「ピコピコ」と鳴ることもあります。薬が終わった、チューブが曲がった、流れを確認する必要があるなど理由はいろいろです。自分で機械を操作せず、そのまま待つか、必要に応じて看護師に知らせれば大丈夫です。

一方、息苦しさ、急なかゆみ、気分の悪さなど、いつもと違う症状を感じた場合は我慢せず看護師に伝えましょう。

点滴が終わったら、会計をして帰宅

すべての薬の投与が終わると、点滴部位や体調などを確認して終了です。治療内容によっては、ライン内に残った薬剤を流すために生理食塩水を流してから点滴を外すこともあります。

初回は特に、帰宅後に気をつける症状や薬の飲み方、次回の予定、病院へ連絡する目安などの説明を受けることがあります。緊急時の連絡先が書かれた説明書などを渡されたら、すぐ確認できる場所に置いておきましょう。

その後は会計へ。病院によっては点滴室で会計の準備ができるまで待つ場合もあれば、外来の会計窓口や自動精算機などへ移動する場合もあります。抗がん剤治療は薬剤や治療内容によって医療費が大きく異なるため、初回の支払い額が心配な場合は、事前に病院の相談窓口などで確認しておく方法もあります。

会計が終わったら、ようやく帰宅です。副作用は点滴中や直後に出るものばかりではなく、薬によっては数時間後、翌日、数日後に出てくるものもあります。帰宅後も病院から渡された説明書を手元に置いて、体調をみていきましょう。

初回は「治療時間」以外にも時間がかかる

特に初回は説明や確認が増えるため、2回目以降より長くなることもあります。

そのため初回は、「何時に終わるだろう」とギリギリの予定を組むより、できれば治療後の予定にも余裕を持っておくと安心です。実際の所要時間は治療内容によって大きく違うので、事前に病院で「初回はだいたい何時ごろ終わりそうですか?」と聞いておくのが一番確実です。

キャンエビのまとめ

初めての抗がん剤治療は、点滴そのものだけでなく、「次に何をするのか分からない時間」が意外と長く感じるかもしれません。

一般的には、受付 → 採血・必要に応じて採尿などの検査 → 診察 → 治療実施の決定 → 薬の準備 → 点滴室 → 前投薬 → 抗がん剤 → 終了後の確認 → 帰宅という流れになります。ただし、病院や治療内容によって順番や必要な検査は変わります。

採血が終わってもすぐ呼ばれなかったり、抗がん剤の前に別の点滴が始まったり、途中で機械がピコピコ鳴ったり。初回は一つひとつが「これ、大丈夫?」になりがちです。

でも、一度流れが分かると、2回目からは「今は検査結果待ちだな」「次は前投薬かな」と、病院での一日が少し見えやすくなります。分からないことがあれば、その場で看護師や医師に聞いて大丈夫です。

参考資料

広告

血圧も、歩数も、睡眠も
健康管理を腕時計ひとつに

医療機器認証を取得した血圧測定機能を搭載
毎日の健康記録を、スマートに

広告

着心地も、おしゃれも、どちらも大切

ウエストゴムで楽に着られる
ゆったりシルエットのカジュアルパンツ

Category List