治療中、掃除や洗濯まで手が回らない。「家事代行を頼みたいけれど、贅沢かな」と迷うこともあるかもしれません。
家事代行を使うかどうかは、贅沢かどうかだけで決めなくて大丈夫です。今つらい家事を減らせるか、費用を出せるか、家に人を迎えることが負担にならないか。自分の状況に合わせて考えてみましょう。
まずは、減らしたい家事を一つ決める
家事を全部任せる必要はありません。最近つらかった作業を一つ思い浮かべてみてください。たとえば、かがむ姿勢が続く浴室の掃除、重い洗濯物を運ぶこと、たまった床の掃除などです。
「浴室を優先したい」「掃除より洗濯をお願いしたい」と希望を伝えれば、何を頼めるか相談しやすくなります。ただし、対応できる作業や最低利用時間はサービスによって異なります。希望する一つの作業だけで利用できるかは、申し込む前に確認しましょう。
頼む日は、体調と「人を迎える負担」で選ぶ
通院の翌日に家事がつらくなるなら、その日に頼む方法もあります。一方で、体調が悪い日にスタッフを迎えたり、作業中に家で過ごしたりすることが負担になる人もいます。
その場合は、通院前や比較的体調の良い日に頼んでおく方が合うかもしれません。治療後の体調が読めないなら、予定変更やキャンセルがいつまで可能かも確かめておくと安心です。
家に人を入れること自体に抵抗があるなら、無理に家事代行を選ぶ必要はありません。身近な人に一つの作業を頼む、掃除の頻度を減らすなど、別の方法で負担を軽くする選択もあります。
申し込む前に、1回の総額と作業範囲を確認する
「1時間いくら」と表示されていても、最低利用時間や交通費、追加料金によって、実際の支払額は変わります。月にいくら使えるかを考える前に、まずは希望する作業を1回頼んだ場合の総額を聞いてみましょう。
確認しておきたいのは、次のような点です。
- 頼みたい作業はサービスの対象か
- 最低利用時間と、交通費などを含めた1回の総額
- 予定変更・キャンセルの期限と料金
- 在宅が必要か、鍵を預ける場合はどう管理するか
- 物が壊れたり傷ついたりした場合の対応
掃除サービスの契約では、作業内容・料金・損傷時の補償を事前に確認するよう、国民生活センターも案内しています。説明を聞いて負担が大きいと感じたら、その場で申し込まなくても大丈夫です。
最初は、短時間の依頼から試してみる
利用するなら、最初から定期契約にせず、単発で試せるかを確認する方法もあります。たとえば「今回は浴室を優先してください。」と、してほしいことと触れてほしくない場所を短く伝えます。
頼んだあとに、「家事が楽になったか」「費用は無理がないか」「人を迎える負担はどうだったか」を振り返ってみてください。作業には満足しても、予定を合わせることがつらい場合もあります。合わなければ回数を減らしたり、利用をやめたりしても大丈夫です。
家事や療養生活で困っていて、どこに相談すればよいか分からないときは、がん相談支援センターにも話せます。ただし、相談すれば家事代行の費用を補助してもらえる、という意味ではありません。利用できる地域のサービスや制度は、状況に応じて確認してください。
キャンエビのまとめ
- 家事代行は「贅沢かどうか」だけでなく、体力、費用、人を迎える負担を合わせて考えられます。
- 全部任せず、まずはつらい家事を一つ選ぶ方法があります。対応できる作業や最低利用時間は事前に確認しましょう。
- 通院の翌日がつらくても、その日にスタッフを迎えることが負担なら、別の日を選んで構いません。
- 申し込む前に、1回の総額、キャンセルの条件、損傷時の対応を確かめておくと判断しやすくなります。
- 試して合わなければ、続ける必要はありません。








