がん治療中だからといって、好きなコーヒーを必ずしもやめる必要はありません。病院から特別な指示を受けておらず、飲んでつらくならなければ、これまでどおり楽しめる場合があります。
朝の一杯で一日を始める、好きなカップで香りを楽しむ、通院帰りにカフェへ寄る。治療が始まっても、こうしたいつもの楽しみまで手放す必要はありません。
体調によって飲みにくい日には、量や温度を変えたり、デカフェにしたり、今日は飲まないと決めたりできます。その日の自分に合う一杯を選びましょう。
好きなコーヒーを、無理にやめなくても大丈夫です
治療が始まると、「これは食べていい?」「あの飲み物は控えるべき?」と、今まで気にしていなかったことまで心配になることがあります。
コーヒーについても、がんだからという理由だけで一律に禁止されるものではありません。飲んで体調に問題がなく、治療や検査について個別の指示がなければ、これまでの習慣として楽しむことができます。
香りを楽しみたい日はお気に入りの豆を選ぶ、ミルクを加えてカフェオレにする、外出できる日はカフェでひと息つくなど、飲み方は自由です。
「体によいから飲まなければ」と考える必要も、「治療中だから我慢しなければ」と考える必要もありません。自分が飲みたいか、飲んで心地よいかを基準に判断して大丈夫です。
その日の体調に合わせて、飲み方を変えられます
治療中は、同じコーヒーでもおいしく感じる日と、においや苦味がつらく感じる日があります。毎日同じ飲み方に決めず、その日の体調に合わせて選んでみましょう。
- いつもどおり飲める日:普段の量や飲み方で楽しみます。
- 苦味が強く感じる日:ミルクや豆乳を加える、薄めにいれるなど、飲みやすい味に変えられます。
- 熱いものがしみる日:少し冷ましてから飲むか、アイスコーヒーなど温度の低いものを試せます。
- 香りで気持ちが悪くなる日:無理に飲まず、においの気にならない飲み物へ替えます。
- 胃の不快感や下痢がある日:量を減らすか、その日は休みます。
- 夜の眠りが気になる日:朝だけにする、午後はデカフェにするといった方法があります。
「今日は飲めなかった」とがっかりしても、体調が変わればまた楽しめることがあります。
デカフェでも、コーヒーの時間は楽しめます
カフェインを取ると眠れない、動悸がする、落ち着かなくなるという人は、デカフェやカフェインレスのコーヒーも選べます。
最近は、豆や焙煎、いれ方を選べるデカフェも増えています。カフェインを控えることを「本物のコーヒーを諦める」と考えず、新しい味を探してみるのも一つの楽しみ方です。
普段は通常のコーヒー、午後はデカフェ、体調がよくない日は飲まないなど、日によって使い分けられます。
コーヒーとがんに関する研究もあります
一部の観察研究では、コーヒーを飲む人で、肝がんや子宮体がんの発症リスクが低い傾向が報告されています。
ただし、これは主に、がんになる前の生活習慣と発症との関連を調べた研究です。すでにあるがんがコーヒーによって縮小したり、コーヒーを飲むことで治療効果が高まったりすることを示したものではありません。
健康効果を期待して飲む量を増やす必要はなく、反対に、好きで飲んでいる一杯に過度な心配をする必要もありません。
病院から指示を受けている場合は、その指示を優先します
検査や手術の前後、薬を服用する時間などに、飲食について個別の指示を受けることがあります。その場合は、病院から受けた指示を優先してください。
また、高血圧や不整脈がある、飲んだ後に動悸や強い胃の不快感が出る、眠れない状態が続くといった場合は、普段飲んでいる量や時間帯を医師や薬剤師に伝えて確認できます。
薬との組み合わせが気になるときも、コーヒーを自己判断でやめるのではなく、「今の薬を飲んでいる間もコーヒーを飲めますか」と尋ねれば十分です。
キャンエビのまとめ
- がん治療中だからといって、好きなコーヒーを必ずやめる必要はありません。
- 病院から特別な指示を受けていなければ、これまでどおり楽しめます。
- 苦味や熱さが気になる日はミルクを加える、少し冷ます、眠りが気になる日はデカフェにするなど、その日の体調に合わせて飲み方を変えられます。
- 飲みにくい日は一時的に休んでみましょう。体調が変われば、また楽しめることがあります。
- コーヒーにがんを治す効果を期待して量を増やす必要はありませんが、好きな一杯まで過度に心配する必要もありません。
- 検査、手術、薬の服用について飲食の指示がある場合は、病院から受けた指示を優先してください。








