告知後初めての診察では、病状について分かっていることや、今後の検査・治療について説明を受けることがあります。すべてを一度に理解したり、その場ですべてを決めたりできなくても問題ありません。
特に聞きたいことをいくつかメモし、お薬手帳や病院から持参するよう案内された書類を確認しておくと、説明を聞く助けになります。
準備は、できる範囲で大丈夫です
次の診察で何を聞けばよいか分からなくても、準備が不十分なわけではありません。ここで紹介するのは、診察で聞きたいことを整理するための方法です。すべて行う必要はなく、自分に必要だと思うものだけを選べます。
ここが要点
完璧な準備は不要。少し整理しておくだけで診察に役立ちます。
次の診察までに、整理しておくと役立つこと
次の診察までに無理なくできる準備をまとめました。各項目は短時間で済み、診察時に医療者が状況を把握しやすくなります。
- 聞きたいこと:思いついたことをメモし、特に聞きたいものを3~5個選ぶ
- 薬の情報:お薬手帳や、使用している市販薬・サプリメントが分かるものを用意する
- 気になる症状:いつから、どのような症状があるかを簡単にメモする
- 手元にある書類:紹介状や検査結果など、病院から持参するよう案内されたものを確認する
医療者へ聞くこと(簡潔な質問例と優先順位の付け方)
診察時間が短い場合は、最も気になることや意思決定に直結することを上位にしましょう。目安は3~5件です。
- 優先順位の付け方:
(1)痛みや苦痛など緊急性のある症状
(2)治療選択に影響する情報
(3)生活や仕事に関する注意点 - 質問例(必要に応じて使う):
「この診断は確定ですか?」
「がんの種類や病期、性質はどう説明されますか?」
「治療の目的は何ですか(根治/延命/症状緩和)?」
「主な治療選択肢とそれぞれの効果・副作用は?」
「いつまでに決める必要がありますか?」
「治療中に気をつける生活上のことは?」
「急いで連絡すべき症状はどんなものですか?」
診察では、分からないことを聞き直しても大丈夫です
分からない言葉や、もう一度聞きたいことがあれば、その場で確認できます。「つまり、こういうことですか」と自分の言葉で確かめる方法もあります。
メモを取りきれない場合は、重要な点だけを書き留めてもよいでしょう。録音や画面の撮影を希望する場合は、事前に医療者へ確認します。
避けたいこと・ネット情報の付き合い方(疲れない検索と相談の仕方)
不安から検索しすぎて疲れや混乱につながることがあります。情報源は絞り、気になる情報は出典を持参して医師に相談してください。代替療法を標準治療の代わりに始める前は必ず医師に相談してください。
- 公的サイトや院内の相談窓口を優先して参照する。
- 補完療法(標準治療に併用するもの)と代替療法(標準治療の代わり)は異なるため、混同しない。
- ネット情報だけで治療判断をしないでください。気になる情報は出典を持参して医療者と話し合いましょう。
すぐ使えるチェックリスト
以下は短時間で準備できる実用的なチェック項目です。診察直前にこれらを確認して持参物や確認事項を整えましょう。
- 診察券・保険証など、病院から案内された持ち物
- 紹介状や検査結果など、手元にある書類
- お薬手帳、市販薬・サプリメントが分かるもの
- 特に聞きたい質問を3~5個
- 気になる症状があれば、その簡単なメモ
キャンエビのまとめ
- 次の診察に向けた準備は、できる範囲で十分です。
- 特に聞きたいことを3~5個選び、お薬手帳や手元にある書類を確認しておくと役立ちます。
- 分からない言葉や聞き取れなかった説明は、診察中に聞き直すことができます。
- 一人で説明を聞くか、希望する人に同席してもらうかは、自分が安心できる方法を選べます。
参考文献
- 医療者と話し合うときのヒント(公的な患者向け情報(定期更新))
ご注意
この記事では、がん告知後の診察に向けた一般的な準備例を紹介しています。必要な持ち物や、同席・録音についてのルールは医療機関によって異なります。希望する場合は、受診先にご確認ください。






