治療中でも、普段どおりに食事を楽しめている。「それでも、がんにいい食事に変えた方がいいのかな?」と気になるかもしれません。
副作用が軽く、食事量や体重に大きな変化がないなら、治療中という理由だけで献立を大きく変える必要はありません。 まずは今の食事を基点にして、足りなそうなものや体調の変化に気づいたときに、少しずつ調整できます。ただし、治療先から食事や食品の取り扱いについて指示がある場合は、その指示を優先してください。
食べられているなら、まず今の食事を基点に
がん治療中の食事では、必要な栄養を取りながら、無理なく食べ続けられることが大切です。普段どおり食べられている人まで、特定の食品をやめたり、急に献立を変えたりする必要はありません。
治療が始まってから、気づかないうちに食べる量や選ぶものが少し変わることもあります。以前より一食の量が減っていないか、同じものばかりになっていないか、体重が変わっていないかを、ときどき振り返ってみましょう。毎食を採点する必要はありません。
献立を見るなら、主食・主菜・副菜をざっと
難しい栄養計算の代わりに、普段の食事に次が含まれているかを見てみましょう。
- 主食:ごはん、パン、麺など、エネルギーの土台になるもの
- 主菜:肉、魚、卵、豆腐など、たんぱく質を含むおかず
- 副菜:野菜などを使ったおかず
たとえば「ごはん+卵焼き+野菜入りのみそ汁」なら、みそ汁が副菜の役割も担えます。丼や具だくさんの麺など、一皿にいくつかの役割が入っていても構いません。
毎食三つそろわない日があっても、それだけで「失敗」ではありません。昼が麺だけだったなら、次の食事で豆腐や卵のおかずを足す、といった見方で十分です。
気づいたときに、一品だけ調整する
気になる偏りがあれば、いつもの食事に一品足すところから始められます。
- 主菜が少ない日:冷ややっこ、卵料理、魚の缶詰などを一品足す
- 野菜のおかずが少ない日:温めた冷凍野菜を追加する、具のあるスープを選ぶ
- 一度に食べる量が減った日:食べられそうな時間に、間食や小さな一品を取る
食べ方が変わってきたら、早めに伝える
吐き気、口内炎、味の変化などで食べにくくなったときは、食品の種類や温度、食べる回数を変える方法があります。ただし、急にほとんど食べられなくなった、飲み込みにくくなった、体重減少が続いている場合は、工夫を試す前でも治療を受けている医療機関に連絡してください。
相談するときは「いつから」「何が」「どのくらい変わったか」を伝えると話しやすくなります。
「先週から昼食を半分ほど残すようになりました。朝と夜は食べられていますが、体重も減っています。食事の取り方を相談できますか?」
体重の記録がなくても、食べる量や服のゆるさなど、気づいた変化を伝えて構いません。持病や治療による食事の指示がある場合も、あわせて伝えましょう。
キャンエビのまとめ
- 副作用が軽く普段どおり食べられているなら、治療中という理由だけで食事を大きく変える必要はありません。
- 今の食事を基点に、食事量・体重の変化と、主食・主菜・副菜の組み合わせをときどき振り返れば十分です。
- 足りなそうなものに気づいたら、次の食事で一品足すなど、小さく調整できます。
- 食べる量がはっきり減ったり、体重減少や飲み込みにくさが続いたりするときは、治療先に相談してください。個別の食事指示がある場合は、その指示を優先します。








