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がん治療のために入院するとき、何を準備する?

がん治療のために入院するとき、何を準備する?

がん治療のために入院することが決まったら、まず気になるのが持ち物です。パジャマは何枚必要? タオルは持参する? スマホの充電器は? 入院が初めてなら、何をどこまで用意すればいいのか迷うかもしれません。

基本になるのは、病院から渡される「入院のご案内」です。必要な書類や日用品、持ち込みできるものは病院によって異なるため、まずは案内を確認しましょう。

この記事では、入院前に用意しておきたい書類や薬、衣類、日用品を中心に、手術や抗がん剤治療で確認したいこと、入院前に済ませておくとよい準備を紹介します。

まずは病院の入院案内を確認しよう

入院時の持ち物は、病院によって少しずつ違います。パジャマやタオルを自分で用意する病院もあれば、有料のレンタルサービスを利用できる病院もあります。食事用のコップや箸が必要かどうかも、病院によって異なります。

そのため、買い物リストを見て買い物を始める前に、入院案内を一度確認してみましょう。

特に確認しておきたいのは、次のようなことです。

  • 入院手続きに必要な書類
  • パジャマやタオルなどのレンタルの有無と料金
  • 病室で使用する履物の指定
  • 食事用のコップや箸などが必要か
  • 売店や洗濯設備の有無
  • 面会、差し入れ、電子機器の使用ルール
  • 入院費の支払い方法

国立がん研究センター中央病院と東病院でも、入院に必要な持ち物をそれぞれ案内しています。共通するものは多いものの、細かなルールには違いがあります。

分からないことがあれば、入院前の説明の際に看護師や入退院支援の担当者に聞いておきましょう。

【書類・薬】入院当日に忘れずに持っていくもの

入院当日は受付で書類を提出したり、現在使用している薬を確認してもらったりします。忘れると手続きに時間がかかることもあるため、書類と薬は最初に準備しておくとよいでしょう。

入院手続きに必要な書類

病院によって異なりますが、一般的には次のようなものが必要です。

  • マイナ保険証、または資格確認書
  • 診察券
  • 入院申込書や同意書など、病院から指定された書類
  • 各種医療証(持っている場合)
  • 限度額適用認定証(必要な場合)
  • 緊急連絡先などを記入した書類

必要な書類は、病院から渡された封筒やクリアファイルにまとめておくと、当日の受付で取り出しやすくなります。

現在使用している薬とお薬手帳

普段から薬を使用している人は、病院から指定された分の薬と、お薬手帳を準備します。

飲み薬だけでなく、塗り薬、貼り薬、目薬、吸入薬なども確認の対象になることがあります。他の病院から処方された薬がある場合も、忘れずに伝えましょう。市販薬やサプリメント、健康食品を使用している場合も、医師や薬剤師に知らせてください。

入院中は、これまで飲んでいた薬が変更されたり、一時的に中止されたりすることがあります。普段の薬を持参していても、入院中に自己判断で使用せず、病院の指示に従いましょう。

持参する薬の日数や方法は病院によって異なるため、入院案内を確認してください。

【衣類・履物】パジャマ、下着、靴など

衣類は、入院日数や洗濯できる環境によって必要な枚数が変わります。まずは病院の指定を確認し、レンタルサービスを利用するかどうかを決めましょう。

パジャマ・下着・靴下

パジャマや寝間着は、前開きのものが勧められる場合があります。診察や点滴、着替えの際に扱いやすいためです。ただし、治療内容によって適した服装が異なることもあるので、病院から指定があればそちらを優先してください。

下着や靴下は、入院日数と洗濯の予定に合わせて用意します。長期間の入院では、必要な枚数をすべて持参するより、院内の洗濯設備やレンタルサービスを利用する方が荷物を減らせる場合もあります。

病室で履く靴

履物は、転倒防止のために特に確認しておきたいものです。

病院では、かかとが覆われた滑りにくい靴を指定していることがあります。脱ぎ履きしやすいからといって、スリッパやサンダルを持っていくと、使用できない場合もあります。

国立がん研究センター中央病院でも、かかとのある歩きやすい履物を案内し、スリッパやゴム製サンダルは原則禁止としています。

【洗面用品・日用品】病室で使う基本の持ち物

洗面用品や日用品も、病院から指定されることが多いものです。自分で用意する場合は、普段使っているものを中心にそろえれば十分です。

  • 歯ブラシ、歯磨き粉
  • シャンプー、ボディーソープ、洗顔用品
  • タオル、バスタオル
  • ヘアブラシ、必要に応じてひげそり
  • ティッシュペーパー
  • コップ、箸、スプーンなど(病院の指定がある場合)
  • メガネ、補聴器、入れ歯と保管ケースなど、普段使っているもの
  • 生理用品など、個人で必要なもの

シャンプーやタオルは病院のレンタルセットに含まれている場合もあるため、購入前に確認しましょう。

また、入院中は病室の収納スペースが限られます。大きなボトルや大量の日用品を持ち込むより、必要な量を準備する方が扱いやすくなります。

【スマホ・貴重品】充電器や支払いの準備も忘れずに

スマートフォンを持参する人は、充電器と充電ケーブルも忘れずに準備しましょう。病室での電子機器の使用場所や、コンセントの利用には病院ごとのルールがあります。

テレビや動画を視聴する場合は、イヤホンが必要になることもあります。病院の案内を確認しておくとよいでしょう。

財布や現金については、入院費や売店の支払い方法を事前に確認しておきます。病院によってはキャッシュレス決済が利用できますが、現金が必要な設備もあります。

一方で、病院では多額の現金や高価な貴重品を持参しないよう案内されることが一般的です。必要なものだけを持ち込み、病室での管理方法も確認しておきましょう。

手術や抗がん剤治療では、追加の持ち物が必要?

がん治療のための入院といっても、手術、抗がん剤治療、放射線治療など、入院の目的はさまざまです。基本の持ち物に加えて、治療内容に応じた準備が必要になる場合があります。

手術のために入院する場合

手術では、術式によって専用の下着や腹帯などが必要になることがあります。また、手術前に薬の使用や食事について個別の指示が出ることもあります。

こうした用品は、手術の種類によって必要性が異なります。先に購入するのではなく、病院から説明を受けてから準備しましょう。

手術後に腕を動かしにくくなるなど、着替えに影響が出る可能性がある場合は、どのような服装がよいか看護師に相談しておくと役立ちます。

抗がん剤治療のために入院する場合

抗がん剤治療では、投与する薬や入院期間によって、必要な準備が異なります。

例えば、点滴のために腕を出しやすい服装が適している場合があります。また、治療中に食欲が変化することもありますが、飲食物の持ち込みは病院のルールや治療上の制限を確認してからにしましょう。

入院前に、治療中の服装や食事について気になることがあれば、医療スタッフに相談しておくとよいでしょう。

入院費と高額療養費制度も確認しておこう

持ち物とあわせて確認しておきたいのが、入院費の支払いです。

公的医療保険には、医療費の自己負担が一定の上限を超えた場合に、超えた分が支給される「高額療養費制度」があります。自己負担の上限額は、年齢や所得などによって異なります。

マイナ保険証を利用し、医療機関で限度額情報の提供に同意する場合は、原則として限度額適用認定証を事前に申請しなくても、窓口での保険診療分の支払いを自己負担限度額までに抑えられます。

マイナ保険証を利用しない場合などには、限度額適用認定証の申請が必要になることがあります。手続きが必要かどうかは、加入している健康保険や病院の窓口に確認しましょう。

なお、差額ベッド代や入院中の食事代など、高額療養費制度の対象にならない費用もあります。入院前におおよその費用を知りたい場合は、病院の医事課や相談窓口に問い合わせてみてください。

入院前に、家や仕事のことも少し確認しておく

数日以上入院する場合は、家のことや仕事についても、必要な範囲で準備しておくとよいでしょう。

一人暮らしなら、冷蔵庫に傷みやすい食品が残っていないか、ゴミ出しや郵便物をどうするかなどを確認しておきます。家族と暮らしている場合は、普段自分が担当している家事のうち、入院中に対応が必要なものを共有しておくとよいでしょう。

子どもやペットがいる場合は、入院中の世話を誰が担当するか、必要な連絡先や普段の生活について伝えておきます。

仕事をしている人は、休む期間や連絡方法、引き継ぎが必要な業務について確認しておきましょう。ただし、入院期間がまだ決まっていない場合は、分かっている範囲を伝えるだけでもかまいません。

入院前にすべてを整えようとすると、それ自体が負担になることもあります。自分の生活に必要なことから準備を進めましょう。

荷物を増やしすぎないために

入院準備では、心配になって荷物が増えてしまうこともあります。でも、病室には収納スペースの限りがあり、入院当日や退院時には自分で荷物を運ぶ必要があるかもしれません。

パジャマやタオルのレンタル、院内売店、洗濯設備などを利用すれば、持参する荷物を減らせる場合があります。必要なものが後から分かった場合も、病院のルールに応じて追加で購入したり、差し入れてもらったりできることがあります。

まずは入院案内に書かれたものをそろえ、あとは普段使っている日用品を必要な分だけ用意する。それだけでも、入院準備の基本は押さえられます。

キャンエビのまとめ

  • 入院時の持ち物は、まず病院から渡される入院案内を確認する
  • マイナ保険証や資格確認書、診察券、必要な書類、使用中の薬とお薬手帳は忘れずに準備する
  • パジャマやタオルはレンタルできる病院もあるため、購入前に確認する
  • 病室で履く靴は、かかとが覆われた滑りにくいものなど、病院の指定に従う
  • 手術や抗がん剤治療では、追加の持ち物が必要になる場合がある
  • 高額療養費制度の利用方法や、入院費の支払いについても事前に確認しておく
  • 荷物を増やしすぎず、自分の入院期間や生活に必要なものを中心に準備する

参考文献

  1. 国立がん研究センター中央病院「入院までの流れ」
  2. 国立がん研究センター東病院「入退院の手続き」
  3. 国立がん研究センター東病院「入院前の準備」
  4. 国立がん研究センター東病院「入院中の過ごし方」
  5. 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
  6. 厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問」

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