いつもの食事が急に苦く感じると、「何なら食べられるんだろう」と困ってしまいますよね。味の感じ方が変わることは、がん治療中に起こり得ます。同じ料理でも、食べやすい日とそうでない日があるかもしれません。
苦いものを無理に食べ続けるより、今日は食べられそうな味を探してみませんか。だしを効かせる、少しコクを足す、甘みや酸味のある料理に替える。後半には、病院が公開しているレシピへのリンクも集めました。
塩味が苦く感じるなら、だしやコクを試してみる
塩味やしょうゆ味が苦く感じるときは、だしを効かせて塩味を控えめにすると、食べやすくなることがあります。昆布やかつおのだしを使った汁物など、いつもの味付けを少し変えるところから試せます。
マヨネーズで苦味を抑えたり、バターなどでコクを足したりする方法が合う人もいます。ただ、何が食べやすいかは人それぞれ。ひと口試して合わなければ、別の味に替えてみましょう。
甘みや酸味が食べやすい日も
しょっぱい料理がつらい日は、さつまいもやかぼちゃの甘みが食べやすいかもしれません。反対に、さっぱりした酸味のほうが口に合う日もあります。
酸味や香りの強いものは、口内炎があるとしみたり、においが気になったりすることも。レモンや香辛料を無理に足す必要はありません。「今日はどんな味なら食べられそう?」を基準に選んでみてください。
病院のレシピから、今日の一皿を探す
国立がん研究センター東病院のレシピサイト「CHEER!」で、味覚が変わったとき向けに紹介されている料理から選びました。
だしやうま味のあるもの
- トマトとツナの旨味炊き込みご飯|国立がん研究センター東病院 — トマトとツナのうま味を合わせたごはん。ごはんものが食べたい日に。
- ピリッと柚子胡椒のおすまし|国立がん研究センター東病院 — だしと柚子胡椒の香りを楽しむ汁物。刺激がつらい日は、別の料理を選んでください。
コクや酸味のあるもの
- バター香る炒り卵スープ|国立がん研究センター東病院 — バターの香りとコクを足した卵入りのスープです。
- 優しい和風サンラータン麺|国立がん研究センター東病院 — だしと酸味のある麺。酸っぱいものが食べやすい日に。
甘みのあるもの
- 変わりジャムトースト〈さつまいもりんご〉|国立がん研究センター東病院 — 病院のページでも塩味が苦手な人に向けて紹介されている、さつまいもの甘みを生かしたトーストです。
- カボチャのピーナッツバター煮|国立がん研究センター東病院 — かぼちゃの甘みにピーナッツバターのコクを足した煮物。ピーナッツのアレルギーがある方は避けてください。
もっと探したいときは:「CHEER!」の味覚変化レシピ一覧も見られます。
食べにくさが続くときは
味の変化には、治療だけでなく、口の乾燥や口内の状態が関わることもあります。苦味が続く、口の中が痛い、食べる量が減ってきたというときは、診察や点滴の際に担当の医師や看護師に伝えてください。食事の選び方は、管理栄養士にも相談できます。
味覚の変化には、亜鉛や鉄の不足が関わる場合もあり、診察の結果によっては薬が処方されることがあります。「味覚障害にいい」と紹介されている市販のサプリを試したくなったら、飲み始める前に担当医や薬剤師に相談してください。サプリを飲めば必ず苦味が改善する、というわけではありません。
キャンエビのまとめ
- 食べ物が苦く感じる日は、いつもの味付けにこだわらず、食べられそうな味を探してみましょう。
- 塩味が苦いときは、だしを効かせて塩味を控える、マヨネーズなどでまろやかにする工夫が合う場合があります。
- 甘みや酸味、香りなど、何が食べやすいかは人それぞれ。病院のレシピも手がかりになります。
- 苦味が続いたり、食べる量が減ったりしたら、医療チームに伝えてください。








